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雑然と積まれた……私の……


会社に勤めて、そろそろ10年になる。

企画を任されるようになってきたのは3年ほど前から。

小さな企画とはいえ、やりがいがある。


女として、可愛げがない


女として否定をすることしか出来ない小物な男性社員を尻目に
仕事仕事の日々を過ごす。


気が付くと、洋服も「仕事用」を意識したものばかりがクローゼットに並び
残業が続けば髪を振り乱して



時には会社に泊まって


会社近くの漫画喫茶でシャワーを浴びることにも慣れてきた。



今回も仕事が大詰めに差し掛かって。

終電で家に帰る。

ただ、寝るだけの部屋に電気をつけて倒れこんだ


そのまま寝落ちしてしまいそうで、せめてお風呂は入らなくてはと思いながらもなかなか体が動かない。

ああ。


ああ。
ダメダ。



なんだかうとうとしかけた時に

違う企画を練っている同期の男子社員に廊下で言われた言葉がちらりと頭に浮かんだ。



仕事ばっかりもいいけど、そういう女って男は引くんだよな


知ってる。
違う企画の対抗意識で、足を引っ張りたくてそんなことを言われたことは、充分に解っている

だから、私は鼻で笑って返したのだけれど。


目の端に入って来た、雑然と積まれた経済新聞。

家に帰ると倒れるように眠るだけ……



なんだか、雑然と積まれた日常な気がした。



 

(撮影:比良井しほり 撮影機材:NikonD70)

 

 


仕事はやりがいがあるけれど……


それでも


私、このままでいいの!?




なんだかもやもやしてきたら


会いに来てください。



一緒に考えていきましょう!