一体何があったっていうの???

 
彼のことを意識して三ヶ月。
 
友達に誘われた飲み会でたまたま知り合った彼。
 
 
連絡先はなんとか交換出来たものの
 
 
なかなか二人で会うとまではいかなかった。
 
 
ようやく叶った初デート
 
 
緊張はしたけれど、楽しく過ごした気がする。
 
 
 
会話は盛り上がったと思うし、
食事も美味しくて楽しかった
 
 
どちらからともなく手を繋いだ
 
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既読もつかなくなってきた…

 
彼とは知り合って、二ヶ月になる。
 
友達に誘われて行った飲み会で出会った人
 
 
 
LINEの交換をして、
二日に一回はどうでもいいLINEを交わした。
 
 
内容なんてほとんどないようなLINEだったけれど、
 
そのやりとりはなんだか楽しかった
 
 
 
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ゲームで知り合った人がいるのだけど……

最近流行のFPSゲームにはまりはじめた。
 
動画を見て研究したりするのだけれど、全然まだまだ下手くそだ。
 
「うまい人と一緒にプレイするといいよ」
 
と、人に言われたのをきっかけに
 
『一緒にバトロワ参加してくれる方、募集! 下手くそです。教えてください!』
 
と、ゲーム内で募集をかけてみたら
 
やろうよ。今からいける?
 
と、即座に連絡がきた。
 
さっそく二人で組んでバトルロワイヤルへ向かう。
 
知らない人と野良マッチはしたことがあったけれど、交流しながらというのは初めてで緊張した。
 
ボイチャを付けて、「よろしくお願いします」と言うと
 
『こっちこそ。俺もそんなうまくないけど、頑張るよ』
 
と、思っていたより優しい声が聞こえてほっとした
 
 
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わたし、どうするべきなの!?

 

久々に居酒屋に立ち寄った。

 

会社と家と、日用品の買い出しというルーティンの中で

 

時々新しい風を入れるように

気分を変えるために立ち寄る、居酒屋。

 

チェーン店で店員は話しかけてこないし、カウンターがあるから1人でも気楽に飲める。

 

この日は初めて、見知らぬ男性客と盛り上がった

 

何の気なしに話しかけられて

なんとなく空気感もよくて、会話に乗って。

 

盛り上がった。

 

「次、別の店行こうよ! 俺のオススメがある」

 

二人でフラフラと外に出る。

 

 
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何のために一緒に居るのか解らなくて・・・



結婚して半年がたつ。


「結婚して半年じゃ、まだ新婚ほやほやね。ラブラブでしょう?」


と、言われる。


「そんな、若い夫婦じゃあないから落ち着いたもんだよ


と、答える。




夫との会話はほとんどない


夫の仕事が忙しくて


朝ごはんは食べない派
夕飯は会社で食べる派


家に帰宅すると、

屍のように寝ているか
持ち帰った仕事をパソコンでこなしている。


出張も多くて、家に居ることもあまりない。




なんとなく、想像はしていたけれど

これほどまでに会話が無くて
一緒に過ごす時間が無いとは




思っていた以上に、「なんのために結婚をしたんだろう」と思う自分が居ることに気が付いて――





『元気?』


つい。


5年も前に別れた元カレにメッセンジャーを送ってしまった

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ただ、見ているだけでよかったはずなのに・・・

会社の近くにセルフのうどん屋さんがあって

そこで働いている彼を見るのが、無味無臭な私の日常のささやかな楽しみだった。



大学生だろうか?
それとも……社員さんなんだろうか?


その時私はかけうどんを頼んで
出てくるうどんと手元だけを見ていた。


ポンと近くに出された瞬間、つゆが少し零れて「嫌だな」と思った。


その時、
「あ。ごめんなさい」
と、はっきりとした、とても優しい声が聞こえて

顔を上げるとうどんを出した手の主である彼が、困った様に私に頭を下げて
うどんの器を丁寧に拭いて――


忙しいセルフうどんの流れ作業の中、丁寧にしてもらえたことが嬉しくて
「あ。大丈夫です」

うどんを受け取って自分のお盆に乗せると、彼はとても優しく微笑んで会釈をしてくれた。


そこから――


彼を見に、うどんを食べに行く自分が居る



いつも、店内作業服の彼が居る。

「何になさいますか?」

と、時々決まった会話を交わす


彼のことは何も知らない


けれど、ただ見ているだけでなんだか胸がくすぐったかった


彼を見るだけで、ちょっと嬉しくなった



それだけで、良かったはずだった




会社帰りに、彼らしき人と腕を組む女性を見かけるまでは――

 

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私は、彼は、いったいどうして……!?



7つ上の男の先輩と二人のプロジェクトを手掛けることになって。

先輩とは毎日遅くまで残業をして、
ずっと土日も返上で頑張ってきた。



一生懸命続けていたのに、道理の通らない上司が突然会議でプロジェクトを一蹴した日。


先輩の顔を見ずとも、
私と同じく間違いなく目がとがっているだろうと思った。



会議室を出た瞬間に、先輩と私は目が合った。



目で意思の疎通が出来たと感じた。


「お前、夜空いてる?」

目が座った先輩の問いかけ。

「会社裏の焼き鳥屋はどうでしょうか?」

目が座った私が答える。

先輩は表情を変えないまま、親指をただ立てた。



飲まなきゃやっていられるか!





「あんのくっそ部長ぐあああああっ!」


お酒を飲み始めて2時間を経過すると、もう二人そろって随分と壊れてきた。


「ありえねっす。ありゃあありえねっす。何ワケ解らんことほざいてるんでしょうね?」


「阿呆なのか、と。俺は阿呆なのかと言いたい!」


「阿呆なのでしょう! ええ、阿呆なのでしょう!」



会話がかみ合っているんだか、すれ違っているんだか


3時間を超え始めると、記憶も途切れ途切れで――





「でも、頑張ってましたよ。うちら、マジ、頑張ってたんで」

とか繰り返しながら、先輩の隣でふわふわと街中を歩いていたのは覚えている。

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何でも一人で出来るように頑張ってきただけだよ・・・



1人で何でもしなくちゃならない


長女ってそういう教育を受けてきた。


お兄ちゃんは「長男だから」と色々と面倒を見て貰っていたけれど

長女だった私は、妹が出来た段階で

お姉ちゃんだから面倒を見てあげなくちゃダメ

に、なった。



お姉ちゃんなんだから、しっかりしなくちゃダメ。


そういう教育のもとで育ってきたせいか


人に頼るのは苦手で――


頑張り続けてきた結果、大半は自分でやったほうが早くて、他人に預けられるようなものはあまりなくて……



そんな私にも、会社で気になる先輩がいて

今回、先輩と同じプロジェクトで、私がサポーターになった。


全力でサポートして、本当に役立っていこうと決心して。

残業したり、持ち帰れるものは持ち帰ったりして
先輩が仕事をしやすいように、完璧にこなしていこうと全力を尽くした


睡眠時間は削れて
体調を崩しかけて

栄養ドリンクを喉に流し込んで

風邪薬を飲んで――




先輩との打ち合わせの時に、先輩は私の制作した資料を見てとても喜んでくれた。

「すごいなぁ! よくここまで資料作りこんだなぁ! 完璧! いや、それ以上だよ!」



嬉しかった



先輩の役に立てて、嬉しかった。



「しかも、よくここの流れも把握されている。お前、俺が居なくてもこの仕事出来るんじゃないの?

「そんなことないです。初経験ですし」


この具合なら、サポートで一回流れを把握したら、充分だろ

「そんなこと……」


熱で頭がクラクラする。





お前ってホント、なんでも一人で出来そうだよな





必死に頑張ってきたことが





なんだかすべて否定された気がした




なんだか、転んでも手を差し伸べない宣言をされた気がして

私が転んでも、誰も気が付いてくれない気がして


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彼はどう思っているのだろう・・・


会社の男子先輩と飲みに行った。


直属の先輩で、色々面倒を見てくれているし
お世話になっている先輩でもある。


「飲みに行くか」


誘ってくれたのは、私が今日大きな失敗をしたからだと察した。


気遣ってくれていい人だ。

そのくらいに思っていた。

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なんだかものすごく・・・

 

会社で気になる人が居る


同じ部署だけれども、業務上の絡みは無くて。



ただ――いいなと思うだけ



それだけで良いと思っているわけではないけれど

でも、それは私の精一杯で……


時々聞こえてくる彼と他の社員との会話で
彼の事をほんの少し、知る。


好きな映画はSFで

時々一人でも映画館に行く人で

休みの日はDVDを借りて見たりする人で


そんなある日――



彼が他の社員と話している会話が、また聞こえてきてしまった。


「総務部の新入社員、可愛いよな?」
「可愛いよなぁ。今度飲みに誘ってみようか?」
「来てくれるかな? 誰か総務のヤツ巻き込めばいいかな?」




噂の新入社員の話は、私も知っている。




なんだか……

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コンパに来たのはいいのだけれど・・・



友達に誘われて、コンパに来た。



でも、全然盛り上がらなくて。



なんだかすごくつまらなくて。




トイレで、そっと




ずっと気になっている彼に、メッセージを送った

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何で彼は誘ってくれないの!?

会社でちょっと気になる人が居る

営業部の人で、営業事務とは違って総務の私はそれほど接点を持つことが出来ないのだけれど


少し話した時に


「感じのいい人だな」


と思った。


会社の飲み会で営業部の人も来ることになって。

初めて、彼と一緒に飲んだ。



飲みが進むとトイレの入れ替えから自然と各々に席替えをして……



彼が目の前に座った。

「総務部の……」

「あ、そう!」


私の事、覚えていたんだ。


少し他愛もない会話を交わして


彼氏はいないの?

ふと、彼から話を振られた。



「あの……今は、居なくて」






じゃあ、立候補しちゃおうかな


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何で彼から連絡が来ないの?


コンパに出かけた。

久々のコンパで、飲みすぎて

テンションが上がっていたこともあったのだけれど……



初対面だった彼と意気投合して


二次会を二人で抜け出して




二人で一晩を過ごした

 

 

 

 

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若さは正義なのかもしれないけれど・・・



会社で気になる人が居る


といっても、彼はとても人気者。

東京から赴任してきたばかりの、私と同い年。

私の直属の上司にもなる。


高学歴、イケメンの高スペックな彼がまさかの独身で。


狙わない女子社員は居ないんだろう。

「先輩、先輩。係長、渋くてカッコいいですよね!?」

10も年下の入社2年目、我が部署のアイドルまでもが目をギラギラと光らせていた。

「ああいう、年上の人ってなんか頼れるって感じじゃないですか? あ。でも、先輩は同い年くらいだから、あんまり頼れるって感じは無いんですか?


悪意があるのか無いのか、キャピキャピ笑いながら話しかけてくる。




正直、イライラする






「係長、これはこのやり方で統一されているんです」

イライラを、つい係長にぶつけてしまった。


ツンとした態度だったろうに、係長は頭をかいて笑った。


「え? そうなの? ゴメン。今までのやつを見て無かった。支店ごとに色々やり方があるよね? 気を付けますね。また間違ってたら教えてください」

そして、「ありがとう」と微笑んでくれて



無駄だと解っているけれど、その時から係長のことが気になって仕方がない




そんなある日のお昼時に


「先輩、聞いてくださいよ!」

と、我が部署のアイドルが声を掛けてきた。


「係長すんごい優しいんですよ! 昨日、仕事の相談をしたら一緒に飲みに行くことになったんです~」


と、スマホを私に見せてくる。


酔っぱらった二人が体を寄せて一緒に写っている、写真





正直、相談なんて大したものではなかったはずだ。


係長も係長だ。

何を楽しそうに飲んだくれているんだか。

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やっぱり、結局、そうなんだ・・・


入社して8年目。

「局」という文字がきっと額でピコピコしはじめたのを通り越して
既に「刻印」という域に達しているのだろう


そんな年齢。


同期入社は順に結婚退職をして


いまだ会社に残っている、そんな私。


恋心なんてものはとうの昔に凍結されて
無味無臭の日々を送ってはいたのだけれど
……


少し前に転勤してやってきた3つ下の同じ部署の男性社員が
「ちょっといいな」なんて思えて


ババアなんて言わないし
気さくに話してくれるし


色んなこと、知っていますよねなんて、嬉しいこと言ってくれて

なんだか凍結させていた恋心が、もう一度解凍されはじめた頃――



男子社員が何やら集まってスマホを片手にワイワイとやっていた。

「何してるの?」


と、声をかけると係長が笑顔で答えた。


「今年の新入社員の〇〇さんがインスタあげているって話で盛り上がっているんだ」
と。

話題の可愛い新入女子社員。

気になる彼が、笑顔でスマホを私に見せてくれた

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私だって仲良くしたいのに・・・



バイト先で、好きな人がいる

とても優しい、色々面倒を見てくれる社員の人。


ずっとずっと気になっていたのだけれど、なかなか自分から歩み寄れないし……


彼から時々話を振ってくれる雑談が嬉しくて……。


そんな中で、バイト仲間で花火に行くことになった。

当然、その社員さんも参加するという話で


嬉しくなってつい友達に話してしまった。

えー。楽しそう。私も連れてってよ

言ってから、しまったと思う。

「あ。でも、バイト先の仲間内だから……」

「いいって、いいって。そんなの私気にしないから」



私は気にするんだけど……



断れなくなってしまって、半ば強引に彼女も参加することになった花火大会だったのだけれど……




何故か友達が初対面であるはずの社員さんと急激に距離を詰めていた

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料理を作るのが久々に楽しくなってきたのだけれど・・・


子供も手を離れてきたので、週に何度かパートに出ることにした。


午前中から夕方まで。



夫のお弁当と一緒に自分のお弁当も作ることになった。



料理は好きだ。
食べることが好き。


手の込んだ料理も、楽しくて作っていた結婚当初だけれど

夫は……食事中は常に無言で、食事に対しては特に触れず
口に合わないものや嫌いなものの不満だけは話す態度に

料理の士気はどんどん下がって



手の込んだものは作らなくなってしまった



夫のお弁当はぞんざいに作っていたのだけれど
『自分が食べるもの』と思うと、ちょっとやる気が出てくる。

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そろそろ結婚しなくちゃならない年齢は超えているけれど・・・


そろそろ結婚を考えなくてはならない年

いや、そんなものはむしろとうに過ぎているのかもしれない



そんな中でつき合いがはじまった彼が居て




正直、彼とはペースが合わないと感じる



様々なスタンスがどうも合わない。


「そろそろ結婚も考えないといけないと思っているんだ。だらだらつき合う年でもないし」


と、彼は言う。



ほぅん。


と、濁すような返事しか出来ない





所詮、他人と暮らすという事は、
スタンスもリズムも合わない人と一緒に居るというものなのだろうか?




もう、年だし。
結婚はしたいわけではあるし。



悪い人ではないのだとは思うけれど


何処か、何か


違う

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私を見てくれる時が来るのかしら・・・



彼が、結婚しているのは知っている


初めての職場で
初めての仕事で

直属の先輩で



とても頼りになる人だった。

8つ上の先輩。


冗談もうまくて
頼りになる


優しい先輩



落ち込んだ時には、気遣ってくれる、先輩。



いつも愛妻弁当を持ってくる先輩。

手の込んだ可愛らしいお弁当は、見るたびに嫉妬をする
先輩の自慢でもあるんだろうな、なんて思う。



仕事も立て込んで
私は先輩の足を引っ張っていて

本当に申し訳なくて
残業もかさんで

そんな最中、珍しくも先輩がお昼にカップラーメンを用意していた




「どうしたんですか?」


先輩は少し疲れた顔で笑った。

「あぁ。奥さんと喧嘩しちゃったんだよね」

この忙しい時に?

力なくカップ麺をすする先輩


こんな時、私には何もできなくて

「それじゃ体壊しますよ」


ただでさえ、過密なのに。


「そのくらいでへこたれるか」


と、先輩は笑った。





バタバタと過ごして、残業時間も22時近く。

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出会いが良くなかったのかなぁ?



彼氏が出来た




彼氏?


彼氏・・・・・・?




いや、違うかもしれない




体の関係は



ある



好きだと、伝えた。


「可愛いよ」とは、言ってもらえた




7つほど年上の男の人。



連絡はまばらだけれど、時々会って





遊んで


Hをする



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ずっとスマホばかり見ている

 

彼からの連絡は、まだ

 

 

――来ない

 

 

私の連絡先は、知っているでしょ?

 

ねぇ、どうして?

 

 

どうして連絡をくれないの?

 

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元カレの存在が……


元カレと別れて3年。

もうそろそろ、新しい彼氏作ったら?

と、友達は心配して言ってくれるけれど……


若くも無い私は、コンパに出向く勇気もなければ
そんな誘いも機会もなかなかなくて……

「そうだねぇ」と適当に流す。


「うちの旦那の知り合いを紹介してあげたいけれど、みんな既婚者なのよね」


とはいえ、アテは無い。

そんなことを友達がさりげなく伝えてきていて、期待もしていない私は適当に頷いた。


「婚活とか、さぁ」


とりあえずまた適当に頷いておいた。


元カレは、一方的に「好きだ」と押してくれた。
戸惑いながらも押されて押されてつき合うことになったのだけれど……
元カレには「君との結婚が見えない」と言われて別れることになった。
年齢も年齢の別れ。

周りは気遣ってくれたけれど、私はそれほど引きずってはいない。


ただ、



心のどこかに一部ひっそりと貼りついているのは、若いころに半年ほど同棲した彼の存在……


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それって、なんだかすごく・・・

 

 

会社で気になる人が居る

 

 

直属ではないけれど、同じ部署の――先輩。

 

 

既婚者の、先輩

 

 

いいなと思った瞬間、彼の指にはまった結婚指輪を見て、断念をした。

 

 

直属でないだけに、べったりと仕事でからむことはないけれど、困ったときは時々気遣ってくれるし

同じ部署の仲間内の飲み会では、参加するメンバーに常に入っている。

 

 

好きになってはいけない人

 

 

この人は、好きになってはいけない人

 

 

時折、彼への気持ちが頭をもたげるたびに呪文の様に繰り返してきた。

 

 

ある日

部署での打ち上げがあった。

 

居酒屋をおさえて、部長の挨拶から飲み会。

 

2時間が経過して、部長と副部長が帰ろうというところで

いつもの部署内飲み会メンバーが互いに目配せをしはじめる。

 

 

あ。

二次会があるんだな。

 

 

察しながら、

一次会はお開き。

 

と、荷物を持って出口にわらわらと向かう中。

 

ふと先輩が

 

おい、ちょっと

 

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彼しか居ないって思っていたのに…


 

 

 

つき合って二年の彼氏が居る



いや、厳密に言うと・・・三か月。


彼と初めてつき合ったのは二年前。



別れたのは半年前。


復縁したのが三か月前



もう駄目だと思った。


喧嘩して、別れて・・・とても後悔をした。



復縁してみたら、やっぱり彼と私
 

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私このままでいいのかしら……


紅葉の季節になってきたのもあって

計画をたてて、紅葉狩りに行ってきた。



山は色づいていて、美しい光景が広がっている。
 

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彼はあの時、なんであんなことを言ったのよ……



好きなんだ


それは、もうかれこれどれほど前のことだっただろうか。


ぼんやりと考えて指折り数える。


一年、二年、三年、四年……


知り合った彼は、会社の取引先の人だった。

なんだかウマが合って、プライベートでもお互いに飲みに行った。


彼女が居ることは知っていたし、いいなとは思っていたけれど
仕事の延長と、友達の様に仲良くなれたらいいな
、と。


そんな気持ちで、軽いバカ話をしながら盛り上がったり
仕事の話を真剣に話したり

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ずっと彼が居続けているの……

 


好きな人がいる


かれこれ、何年彼のことを想い続けているのだろう。




もう……5年……7年……8年?




声をかけてくれる男性がその間、いなかったわけではないけれど

応じてしまうと、彼のことを諦めなくてはならない気がして……




連絡先は、知っている。




連絡は、ほとんど返ってこない



時々、彼の都合が良い時には彼の都合のついでに一緒に食事をとることができる。


でも、彼はいつも別のところを見ているみたい



面と向かって告白をしたら
今の関係すら切れてしまう気がして
……




家賃も払わずに
私の心の中に住み続けている――
 

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素敵な私を見たら、彼は興味を示すと思ったの……

 

 


友達と遊びに出かけた。


近くにある、最近話題の地元のインスタスポット。
インスタグラム……若者を中心に流行している、写真メインのSNSだ。

インスタグラムに掲載するのに人気のスポットを「インスタスポット」なんて呼んだりする。

地元の小さな場所だけれど、いんすたスポット。



何本もあるひまわりをバックにかわいい写真を撮影するのが、周りで流行している。


行こうと言いだしたのは、私。

電車を乗り継いで行く中で友達は「美味しそうな飲食店が近くに無い」だの、なんだか不満を言いはじめる。


目的地のインスタスポットで、他の人たちがどんな写真をあげているのかをチェックする

私はどんなポージングで撮影しようか。

「ねぇ、ねぇ。この定食屋美味しそうだよ。私の嗅覚がそう言っている」
そんなことを言って移動中に見せてきた友達。
けしてオシャレとは言えない定食屋で、スポットの最寄りの駅みたいで……

「えぇ?……」

オシャレじゃない。


私の反応を見て、友達はイラっとした表情を見せる。


「なによ。スポット付き合うんだから、こっちにもつきあってよね」


渋々、しょっぱい定食屋の夕飯が決まる。



写真スポットに到着すると、
ちょこっと向日葵があるだけの、他に特に何もない景色。

うまく切り取り撮影をすると素敵に見えるのだろうけれども、なんだか寂れた場所だった。

ここなの?

と言いたげな友達に被せるように、私はひまわりに囲まれてポージングをとった。

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ひょっとして、私はこれから先ずっと趣味を我慢しなくちゃいけないの!?

 

久々に出たコンパで

珍しく良い感触があった。


いいなと思った人に、連絡先を聞いてもらえた。

いいなと思った人と、LINEのやり取りができた。


休みの日に会うことが決まって、

とても楽しく過ごすことができた。



いい感じ


いい感触


これは



これはイケるんじゃないか!?




次のデートの日程が決まった矢先。
ルンルン気分で家のベッドに寝転んでいた頃、




「仲間」からの通知が来た。




『今度の日曜サバゲー行くよね? イベントページ見た?』




サバイバルゲームが趣味の私
 

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私、どうしたいかも分からない……


ずっと気になっている人がいる



彼と、他愛もない連絡のやりとりすらしなくなってどれだけたつだろう。



好きだった……のかすら、もう、今となってはわからないけれど




引っかかっては


いる




ふと立ち寄った神社で


絵馬を見かける。


 

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気になっていた人だったから……

 

 


会社で飲み会があった。


とても優しくて、面倒みもよくて、頼りがいのある直属の先輩。



既婚者の先輩



素敵だとは思っていたけれど、既婚者だからとかかっていたブレーキ。


会社の飲み会の後、酔っていた私は二次会に先輩を誘った


二人きりの二次会で語ったのは

課長の方針。
仕事のやり方。
仕事に対するスタンス。

そして、エクセルの小技。


途中から記憶が飛び飛びで、


お互い泥酔状態になりながらも家まで送ってくれた先輩を、




部屋に上げた




スッキリしない朝の目覚め。

 

 

 

 

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悪い人ではないのだけれど、合わない趣味はどこまで併せるべきなのか……

 


コンパで知り合って

悪くないなと思っていた人と、デートが決まって。


もう若くはないし、そこそこの会社で、悪くはなさそうな彼に決めていった方がいいんじゃないか

なんて、心の中で小さな下心なんかも持ち合わせつつ……



「僕はね、お城が好きなんだ」



だから、ある程度のことはまぁ併せようと思っていたのだけれど……



デートをすること四回


そして、四回目のお城デート

 

 

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彼を怒らせてしまったのかしら……


なんだか良い感じになった人がいた。


それまでは連絡も結構頻繁


私からメッセージをしたり

向こうからメッセージをしたり


なかなかタイミングが合わなくて、会う回数こそ多くはなかったけれど


それでも、結構マメに連絡をとりあっていたつもりだった。




私たち、どういう関係?

私たち……恋人? それとも……


確約がないまま


確認もとれないまま






何度か肌を重ねた





きっかけは、私からしたら些細なものだった。

何てことのない言い合いだった。



もう、いいよ連絡しないから!



曖昧な関係性にもなんだか嫌気がさして、つい言ってしまった言葉


俺もしないから。じゃあね


そんなこと、一週間も続かないと思っていたのに……
 

 

 

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彼はいつもあさっての方向を見ている気がするの……

 


ずっと好きな人がいる


彼との出会いは、コンパだった。

人数合わせで呼ばれたと言っていた。
仕事が忙しくて、遅れてやってきた彼は、なんだか一際輝いて見えた



連絡先の交換をできた自分はよくやったと思う。



連絡をしても、既読がつくのが遅い
既読がついても、スルーになることも多い


返ってくるのは短文



『ごめん。今、仕事がたてこんでいて』

それでも、連絡を返してくれることに期待感があった



月に一度程度、彼と飲みにいくことができる。



もちろん、私から誘って、予定を併せて
ギリギリにキャンセルになることも多いけれど、めげずに誘って


会えることが、最初は嬉しかった


やっぱり、私はこの人が好きなんだと思ったのだけれど……



「今、仕事が新しいプロジェクトの立ち上げになっていてね。もうぐちゃぐちゃなんだよ」

飲みに行くと、今の彼の仕事状況をただ聞いた



月に一度の飲み。


それも、さっくりと二時間程度で「じゃあ」と帰ることになる



進展の気配がないまま、もう半年以上が経過していた


一緒に過ごしているものの、彼はずっとあさっての方向を見ているような気がする。
 

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彼が……何だか遠いの……


彼と初めての少し足を伸ばしたデートに出かけた。


いつもは、居酒屋で話すとか、お互いの日用品の買い物に付き合うだとか
そんなデートしかしたことが無くて。


初めてのデートらしいデート


それがとても嬉しかったのだけれど……


「あ、ねぇ。あれ何だろう?」

声をかけてみたけれど、返答はなし


隣を見ると、聞こえていない様子でただずっと前を見て眠そうに歩いている。


確か、昨日仕事が遅くなったからって眠いとは言っていたけれど……


なんだか話しかけることが出来なくなって、せっかく二人で歩いているのに無言になってしまう


大きな公園の階段にさしかかったところで、どんどんと先に歩いて行ってしまう彼に気がついた
 

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彼からの反応が薄すぎる……

 

 


会社でとても気になっている人が居る


転勤してきた彼が、とても好みでとても気になって。


同じ部署になって、席配置が変わって、隣の席になった。


右隣の先輩が直属の先輩になるし、左隣の彼とは直接の業務のやりとりは無いんだけど
先輩が席を外している時を見計らって

「ねぇ、ねぇ。このワードが勝手に文字寄せされちゃうんだけど、これってどうしたらいいの?」

知っていることだけれども、ちょっと質問をしてみた。

あぁ

彼が言ったのはそれだけ

隣から手を伸ばして、さっと直してしまった。


「ねぇ、ねぇ。なんか、パソコンがかな入力になっちゃったんだけど、直し方知ってる?」

懲りずにまた質問をしてみたけれど

「あぁ」

また、それだけ。

そして、片手を伸ばしてすっと直してしまった。




一生懸命声をかけているのに


レスポンスが薄い
 

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まさか、そんなことを言われるだなんて……

 


初めての彼氏が出来た。

先のことなんて分からないから、ずっと親には黙っていたけれど

つい母親に話したところ


連れてきていらっしゃい


仕方なく彼氏に話をして、文句を言う彼に頼み込んで母親に会ってもらったのだけれど……

 

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彼からなかなか連絡が来なくなった……

 


彼氏から最近連絡があまり無い



つき合う前や、つき合ったばかりの頃は、彼から頻繁に連絡があったのに……



気がついたら、彼から連絡をくれることはほとんどなくなった



3日前のメッセージも、私から打ったものに遅れて返事が届くだけ。



「なんで連絡くれないの?」


そんな質問をすると、彼は面倒くさそうに


「今、忙しいんだよ。それだけ」


と、答えた。




どんなに忙しくても、メッセージ一本打つ時間も割けないなんてことないはずなのに。



今日も一日待っていたけど……結局、彼からメッセージは来ない

 

 

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出会った彼のことを信頼していいのかしら……

 


彼氏居ない歴が片手の指の数を超えた


彼氏の作り方は一体どんなものだったのかと思うほど、もう、ずっと居ない。


暇な休みの日に、ネットを見ていると……目に付いた


恋活サイト


何? 出会い系?


そんなことを思いながらも、女性無料の登録につい登録してしまった。
適当なプロフィールを書いて……


思いのほか、早く連絡が来た。


サイトを通じてメールのやりとりをして、会うことになった。


不安だった私は、家から電車で少し離れた場所を待ち合わせに指定した。

彼の情報からして、彼の住んでいるところから車を飛ばして三時間ほどかかる待ち合わせ場所には、ひょっとしたら来ないと思っていた。
 

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行きたい……行きたいんだけれど、でも……

 

 

長年通っているテニスの会がある。


最初は地元のカルチャーみたいなテニスクラブがあって、月会費も安くて
気楽なクラブだった。


もちろん、テニスクラブは今も健在だけれど、それとは別にもうずいぶん前からある
「テニスの会」という飲み会。
安い居酒屋で集まって飲むという、会。


長年テニスクラブに通い続けている人も、
以前通っていた人も

日程があって、お酒が好きな人が集まる。


そんなテニスの会があって
主催は特定の持ち回ってみたり、誰かが連続して開いたり……
ここも適当。


年齢もバラバラ。
男女混合。

既婚者も独身も、様々な人がいて面白い会……だったのだけれど……


テニスの会に通って気が付けば5年ほどの年数が経過していて……


最初は会社の女子先輩から誘われた会で、先輩の好きな人がその頃テニスの会の主催を任されることが多かった。


そんな彼は今、テニスの会に少し前に顔を出しはじめた若い女の子とつき合うことになった。

それを期に、先輩はなかなか顔を出さなくなってしまったのだけれど……


5年もいると、

入り組む人間関係と人間事情がそこにあることを知っている。


とはいえ、色んなタイプの色んな職種の人がいるのは確かで

刺激にもなるし、気楽で楽しいし。

深入りしなければ面倒はないんだけれど……


ここ最近参加してきた年下の男の子が私の隣に座った。
素敵な子だなとは思っていたけれど、私より5つ年上のアキさんという女性が彼のことを気に入っているという話を前回のテニスの会でこっそり聞いた。
アキさんは会社の先輩の大の仲良しみたいで、アキさんがいるから先輩が来なくても来れたみたいな時期もあったりしたもので、とても面倒見の良い素敵な女性だ。


「いつからこの会に居るんですか?」


気さくに声をかけてくれる。

「5年くらい前……かなぁ?」

「先輩ですね!」

屈託のない笑顔。


いい子なんだろうな……なんて思って話していた。

彼は少し私に近づいて、こそりと声をかけてきた

 

 

 

あの、よかったら連絡先教えてください。また、二人で飲みませんか?

 

 


嬉しい

 


という瞬間的に思ったそれをうわ塗るようにして出てきたのは彼のことを気に入っていると言ったアキさんの顔った。

入り組んだ人間関係に、ただ、固まることしかできなくて……

 

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自分の気持ちがうまく整理がつかないの……

 

 

半年ほど前のこと。


それはそれは、とても怒涛の出来事というか……

怒涛の、押し、だった。

 

 

つき合ってください!


と、とてもストレートに言われた。

 

けして若くはない年齢で、どストレートに言われることが少なくて、それだけで結構驚いていた自分が居た。


存在はお互い知ってはいたけれど、会話を殆ど交わしていなかった人。

それほど、接点が無かった人。


そんな人と、しっかりと話し込む機会があって、
それなりに興味は持っていたのだけれど、それでもイキナリそんな話には……


「今、つき合っている人がいるんですか?」

「それはいませんけれど……」

「じゃあ、つき合いましょう!」


そんなパッションタイプでもない私は「彼氏募集中」の札を首からぶら下げているというのに

のることが出来なかった

 

 

「なんで、そんなことを仰るんですか?」

「好きだからです。いや、あなたを知った時から気になっていました!」


なんだか、嘘っぽく思えたりして。


知った時から?

それっていつ?

それって、どうして?


「彼氏募集中」の札を首からぶら下げているのにも関わらず、
どうも私のその「彼氏募集中」の札の裏には、虫眼鏡でもなければ見えないほどの細かい字で条件がみっちり書かれているみたい


それがどんなものであるのか、私自身解らないのだけれど……


「考えておいてくださいね!」

 

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彼のことが気になるけれど……

 

 


犬を飼っている

一人暮らしが寂しくて

 

「生き物飼っちゃいけないんだよ。彼氏できなくなるよ」

 

って言われたんだけれども、我慢できなくて。

会社の家の往復だけではなんだか辛くて


つい、犬を飼った。

 

お陰様で残業はあんまりない仕事だし、

少し早く起きて、近くの公園まで行って帰ってくるのが、朝の日課。


いつの頃からだろうか……

公園付近で、見かける……同じように犬を連れた年の若い男の子がなんだか気になりはじめた

 

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いい人だということは解っているのだけれど……

 

 

 

いい年になってきたから……婚活を周りに執拗に勧められ

 

 

まずは婚活パーティに足を踏み入れてみた。

 

 

その中で「まぁ悪くない」という人とカップリングをすることが出来た。

 

のが、今の彼氏

 

一年前のことになる。


結婚をしようね。○○にこれをして、○○頃には入籍をして


彼の中ではプランがあるようだ

いい人だとは思う


私のことを一生懸命に考えて、色々やろうとしてくれているのも伝わる。


"結婚相手として、考えた"


というのは、ひしひしと伝わる。

 


けれど、なんだろう……どこかすれ違って感じるのは……

 

 

「そういえば、そろそろ桜が見頃だね」

 

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ずっと夢の中でもあなたを探していたの……

 


朝、起きたら

とても嫌な気分だった


夢を見たから。


見知らぬ建物の中で


たった一人でさまよっている夢だった

 

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ダメって言いたいけれど言えない私……

 

 

つきあって一年になろうかという彼と、一緒に過ごしていたときだった。

 

彼のスマホが鳴って、彼が電話に出る。

スマホの向こうから、微かに女性の声が聞き取れた


彼がこちらを見ることは無かったけれど、明らかにこちらを意識したのは見て取れた


彼は少し席を外しながら電話を続ける。

 

「あ、うん。うん。そうだね、うん。今? 今、彼女と居る。……うん」

 

私の事を「彼女」と言ったことに少し安心をしたものの、

 

 

 

女の勘というやつだろうか。


なんだか不穏な空気を感じる

変な風に不気味に揺れる木々のように、私の胸がどこかざわざわと揺れた。

 

 

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SNSを見なければよかったかもしれない……

 

 

SNSというのは、便利のような

不便のような……

 


ずっと好きな人が居る

 


なかなか連絡もとれなくて、SNSで繋がるのがやっとで

 

流れてくるタイムラインで彼の現状を知るだけ

 

 

今日は仕事で出張なのか。

今日は美味しそうなもの食べたんだね。

 


ただ、見ているだけ

 

 


それでも、彼の状態が解るからこそ……

 

彼から離れられないのかもしれない。

 

 

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彼は私のことを……

 

 

 

微妙な彼が居る


付き合っているのかと言われると、そういった口約束はまだ無い

 

 

彼とは平日の夜に時々飲みに出かける

 

 

彼との待ち合わせ。

彼を待ちながら、ぼんやりと暇つぶしにスマホでサイトを閲覧していた。

 

 

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彼は恋愛する気がないのかしら……

 

 

転勤してきた彼が私の直属の先輩となった。

五つほど年上の人で、彼と二人で一つの仕事を回していく二人三脚のような仕事をここ一年ほどしている。


最初はクールで話しにくい人だと思った。


けれど、仕事は早いし、指示も割と的確で


ぬるい優しさはないものの、業務は正直回しやすい


「スタイリッシュな仕事の仕方」とはこういうことを言うんじゃないか、と思う。

 

一年一緒に仕事をしているのに、雑談をしたことはほとんどない。

 

 

出身地は東京だということと、
こちらに来る前は大阪支店に居たというくらいで

ある意味ではほとんど彼のことを知らない。

 

最初は冷たい人だと思っていたけれど、だんだん気になってきて……

 

 

残業時間に二人きりになったことをいいことに、勇気を出して雑談を切り出してみた。

 

 

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なかなか彼と話せない……

 


会社で飲み会があった。


仕事区切りの打ち上げということで、同じ部署の業務関連者が集まって飲み会となった。


ぶちあけて、とても楽しみだった。


ずっと気になっていた彼と、近づけるチャンスかもしれないと思った。



とはいえ。



一軒目の居酒屋で、重要な席取りに失敗して彼の近くに座れなかった

彼とはほとんど話せないまま……



これで終わらせちゃダメだ!



一次会終了後、店を出るタイミングは自分としては満点だった。

早めに店を出た彼の横に行くことが出来た。

 
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気になる彼とどう接点を持っていいのかわからない……




会社のお昼時間に、他の先輩から教えてもらったお弁当屋さんに買いに出かけることにした。

安くて美味しい。

ということで、近くにある公園を横切って、ある人が目に付いた


営業なんだろうか?

それとも、近くの会社の人なんだろうか?


公園のベンチで、のんびりとどこかで買ったお弁当を食べている男性会社員。


最初は「ふぅん」という程度だった。



教えてもらったお弁当屋さんのお弁当が気に入って、それから次の日も公園を横切って買いに行く。



また、その日も同じベンチに座っている彼。

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花束を貰ってもそんなに嬉しくない女が居て、なにが悪い?




会社で仕事をしていた時のこと。



部長と係長がなにやら近くで雑談をしているのが聞こえてきた。


「そんなのさぁ? 適当に花でも買って帰っておけばいいんだよ。女なんて、花さえ渡しておけば機嫌がいいんだから

「そうですかねぇ?」

「そうだよ。小さいやつでいいからさ」


パソコンを打ちながら、そんなもんかなぁ? なんて思った。

別に、貰ったって私は嬉しくないんだけど




その日の夕方。

半年前につき合うことになった彼から連絡が入った

彼の仕事が忙しいらしくて、ずっと会えていなかったんだけど……

『今夜は一緒に居られるから』

ということで。

出張ついでのそのまま直帰を駆使して会いに来てくれるということなんだろう。

そして、明日は平日だからお互いに朝は出勤になる。




結局、我が家のチャイムが鳴ったのは夜23時を回っていて

ようやく彼が来たかと思って扉を開けたら


「遅くなってごめん」





彼が持っていた小さな花束

 

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この人も私と一緒なんだ……



フラフラと、神社に立ち寄った。


なにか目的があったわけではない。


なんとなく立ち寄って、神社の隅にあるかけられた絵馬が目に入った。

どんなことが書かれているのだろう、と。


ふと、興味を持って見てしまった。
 
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日常の隣に、非日常があって……私、私……

 

 


仕事で取引先へ足を運んだ。


担当してくれる社員の男性は、とても気さくで感じの良い方で


とっても気さくで話しやすくて。
素敵な人だとは思っていた


左手の薬指に光る指輪を見て、結婚をされていることは知っていた




彼はどんな風に女性を口説くのかしら?
彼とデートしたらどんな風なのかしら?



そんな妄想を一度もしなかったと言われたら、嘘になる


素敵だと思っていたけれど、それだけ。



それが……



途中から、彼の態度がなんとなくおかしいなとは感じていた。
なんだか、そわそわしているように感じたのは事実。


それから、二人になったエレベーターでふと



今度、食事に行きませんか?



なんだか丁寧な誘い方が
突然前フリも無く急に言われたその言葉が






なんかリアルで。





素敵だと思っていた。
食事に行きたいなぁなんて考えてもいた。


けれど……


それは、違った世界へ足を踏み入れてしまいそうで。


歩いている日常から、どこか転落してしまいそうで……
 
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結婚ってなんだろう……?



母方の祖父三回忌があって、親戚が集まることとなった。

就職してから一人暮らしがはじまった私のところにも、母から「おじいちゃんの三回忌だけど、あなた来られる?」とメールが一本入った。


祖父母の家は、隣の県の少しばかり山に入ったところで、のんびりとした景色が広がっている。


親戚が集まるたびに使われる、畳の部屋に入ると「来たんだなぁ」なんて気分になる。
 

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私は一体なんだったの……?



三年間、同棲していた彼



居た



彼が転がり込むように家にやってきて、三年。




元、会社の同期。

連絡先は知っている程度の仲だった。

会社の転勤で別の支店に行った彼が、久々に戻ってくるということで同じ支店の同期が集まって飲んだのがきっかけで


そこから仲良くなって、


彼が人間関係でとても悩んでいることを知り……


つき合ったくらいの頃に、彼は私の居る会社を退職した。



それから、次をすぐ探そうとしない彼は地元に戻っても実家に居るのは気まずかったみたいで
私の家へと転がり込んできた。


就職先を探す素振りもあまりなかった彼の半年を支えて

派遣の登録をして一年の仕事が決まって……


やはり正社員にならないと、と
なだめて、背中を押して、支えて

新しい会社に就職して一年。


ようやく彼の仕事も安定したと思ったその矢先に



好きな女ができたんだ



新しい会社の事務に居る女の子らしい。



荷物をまとめてさっさと出て行った。


頑張った私の三年間は、あっけなく終わった。




コンビニで適当な食材を買ってきて、家のレンジで温めながら



ふと
 

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危険な恋にはまりそうで……

 



会社の上司が素敵だなと思っていた

一回りほど離れているけれど、お洒落で、少し渋くて


優しくて



本当に、素敵だなぁと……思っていた。


結婚されていることも知っているし、中学生になるお子さんが居ることも知っている

なんだかんだ、ご家族とも仲良くされていることも聞いていて

そんなところも、「素敵だなぁ」なんて思っていた。



会社の飲み会があって、居酒屋で盛り上がって。

店を出てみんなが帰ろうというときに、上司の彼がこそりと私に声をかけてきた。



ちょっとバーでも行くか?



こっそり声をかけられた特別感がなんだか嬉しくて二つ返事で「行きます♪」と答えた




連れられたのは、照明も暗いおしゃれなバーで。

 

 

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なかなか近づけないの……

 

 


ずっと会社で気になっている人がいる

少し年下で、営業職の彼はお洒落でやり手。

私の仕事は営業事務という形で、彼も含めて営業の方たちをサポートする形となる。



彼のサポートはとてもやりやすい。

レスポンスも早いし
対応もとても丁寧。


ある日、ふと彼のスケジュールの確認を帰宅後思い出した。
明日の朝、会社で伝えても間に合うんだけど……


知っているのは彼の会社から支給された連絡先。
いつも会社の電話と会社のパソコンで電話やメールをするのだけれど


自分の個人携帯にも登録してある。
使うことは無いと思っていたけれど、私の連絡先を教えることが出来るし……


自分の携帯からメールを打った。
会社に知られても、おかしくない文章を考えて……



彼からお礼のメールが返ってくるかと待ち望んだけれど……
会社のパソコンからやり取りをすると、いつも即座に了解メールが飛んでくるから
返ってくると思っていたのだけれど……



返信はなかった



翌日も会社で声をかけてくる素振りが無かったから……ひょっとして届いていなかったのかもしれないと不安を感じて


「あの……昨日メール打ったんだけど……」


すると、彼は笑顔で答えてくれた。


「ああ、届いてた。さっきメールの通りちゃんと確認しておきました。ありがとうございます」


届いていたんだ……


彼はそれから笑顔のまま続けた。


仕事終わって時間外だったから……緊急以外は返信しない主義なんです。そうしないと、ずっと仕事続いちゃうんで」

 

へ、閉店がらがら!?

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写真に写りこんでいた、当時の想い……

 

 

 

休みの日にぼんやりと……やることもなくなって……

仕方なくスマホを触っていた。


ゲームにも飽きて

漫画アプリも読み飽きて


撮影した写真をなんとなくぼんやりと眺めていたら……


好きだった人と、ドライブに出かけた時の写真が出てきた

 

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とっかかりがなかなか掴めないの……

 

 

会社で気になっている人がいる


彼は、現在私のいる支店で困った案件をどうにかするために本社から呼び寄せられたやり手と噂の人で……


「よろしくお願いします」


はじめて見た時から、『いいな』と思った

年は私より少し下みたいだけれども、鋭い目と比較的整った顔立ちが、私の好みだった。

 

社内の女子社員に大人気だった彼は、到底私の手の届かない人だと思ったのだけれど……

 

あまりに仕事一徹で、女子社員に冷たくて

次第に「本社から来た人間だから、支店の女子なんか馬鹿にしてるんだわ」と、女子社員は距離を置き始めた。

 

 

でも、私は知ってる。

たまたま残業して、苦手なエクセルで作業をしていたとき……


香ばしいコーヒーの香りに後ろを振り向くと、彼が給湯室で入れたコーヒーを片手にじっと私のパソコン画面を見ながら

 

「何しているんですか?」

 

クールに声をかけてきた。

悪戦苦闘具合を見られていたのかと恥ずかしくなったけれど、他に相談出来る相手もいなくて彼に質問した。

 

「これをこうしたいんだけど、時間かかっちゃって……」

 

彼はじっとパソコンの画面を見つめてしばし沈黙したあと、


「そもそも論ですが……なんで、こんなことしてるんです? だって、欲しいのはこういう形のものですよね?」


私がデスクに置いていた資料を指して彼が確認する。

 

「え……あ、そうなんだけど……だから私、今……」


「ピボットテーブル、知ってます?」

 

「ぴぼ……?」


知らないことを即座に察したのか、彼はコーヒーを置くと私の後ろから覆いかぶさるようにキーボードとマウスに手をかけた。


「見ててくださいね」


それから、一瞬のうちに私がやりたいことに近いことを一部やってのけて見せてしまった。

魔法使いかと思う。


「こんな感じでできます。詳しくは“ピボットテーブル”で検索かけて自分で勉強してください」


お礼を言う前に彼は、自分のコーヒーを手にしてさっさと自分のデスクへと歩いて行ってしまった。


それから、ピボットテーブルを勉強した私。


たまたま給湯室でインスタントコーヒーを入れている彼を見つけて、今がチャンス! と、後ろ姿の彼に声をかけた。


「あの。先日はありがとう! ピボットテーブル、ためになったよ!」

 

彼はちらりとこちらを見ると、またコーヒーに目を落として「あぁ……」とだけ答えた。


ここで負けたらほかの女子社員と同じになる。
緊張で喉が乾くのを感じながら、勇気を出して言ってみた。


「あの……よ、よかったらお礼に食事でも……」


彼はくるりとこちらを向いた。
入れ終えたインスタントコーヒーを手に、私を見て

 

 


たいしたことじゃないんで、大丈夫です

 

 


一言だけ答えて、私を通り過ぎて行った


まるで、鉄の門があるみたいに弾かれてしまった……。

 

 

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今は確かに心地いいんだけど……

 


彼との関係は、半年ほど前からはじまった


一年ほど前に、私が居る支店に単身赴任で転勤してきた。

十近く年の離れた彼だったけれど、直属であるということと、大学が同じだということで親近感も手伝い
何かと支店で解らないことは質問をされ、答えているうちに親密になって……


気がついたら、関係がはじまっていた

 

子供ももう下の子が中学生にあがったとかで、
「毎週帰っても面倒がられるんだ」
という彼は、月に一度から二度、家に帰るだけで……


会社の寮ではなく借り上げ社宅ということもあって、土日だというのに彼との日程さえ合えば


彼の単身赴任先の家で
一人掛けのソファに腰掛けて、ぼんやりとテレビを見ることが出来る。

 

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もう、私のことなんて忘れちゃったのかしら……

 

 

 

 


事あるごとに、彼のことを思い出すの


SNSでは繋がっているけれど、今は直接連絡をやり取りすることもない相手……

 

 

あの時のことは、全て幻だったのかしら、なんて。

 


あんなに、あの時は頻繁に連絡をくれたのに、ね。


もう、私のことなんて忘れたんじゃないか……


そう思うし、私も早く次へ行かなくちゃなんて思うのだけれど……

 

彼のことを思い出すと、つい、スマホを見てしまう

 

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彼の言葉を信じたいけれど……

 

 

 

 

 

君のこと、大切にしているんだ

 

と、彼は言う。

 

愛してるよ

 

と、彼は言う。

 

 


けれど、連絡は常に彼の都合

 

会うときも、全て

彼の都合

 

仕事だから
忙しいから
今、結構辛い時だから

 

 

君といると癒される


と、彼は言う。

 

 

大好きだよ


と、彼は言う。

 

 

 

けれど……


ずっと彼に振り回されている気がして……


言葉だけな気がしてきて……

 

 


君との先のことも、ちゃんと考えているから


と、彼は言う。

 

 

まるで蜘蛛の巣にかかったみたいに、甘い糸が私に絡む

 

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なんで……返してくれないの……??

 

 

 

 

 

お正月には、彼は地元に帰ってくると思っていた。


仕事は忙しいって言っていたから……


普段メールを打てなかったけれど……

 

 

 

メリークリスマス

 

 

 

あけまして、おめでとう。
 昨年はなかなか会えなかったけれど、今年は会えるといいなぁ。
 追伸:今日はすき焼きでした(写真)

 

 

 
 

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彼は結婚をするんだって……

 

 

 


あいつ、結婚決まったよ


男友達の話で、めまいを感じた。

え? 聞いてないの?


仲良くしてたんじゃないの?


と、重ねて言われる。

 

仲良くしていたつもりだ。

 

微妙な関係でもあったと思う

 

ここ最近彼女が出来たことは知っていた。

前の彼女のことも知っているし、また距離を置く時期が来たのかと思った

彼のことは気になる存在ではあったし……

 

 

 

微妙に気のある素振りをしてきたことがあったのは、なんだったんだと……

結婚が決まったというのに連絡一つよこしもしないのか、と……

 

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会話が弾むことが嬉しかったの……

 

 

 

 

バタバタと子供と夫を送り出して、洗濯、掃除、

 

家の中の植物に水をやり、なんだかちょっと元気がないわね。

寒いからかしら? なんてことを考える。

 

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追いかけないとは決めたけれど……もう限界……

 

 

 

 

仕事が終わって、「お疲れ様」と声をかけて帰宅の用意をする。

 

今日は定時で帰ると決めていた。
絶対に定時に帰ると決めていた。

 

だから、事前に準備もしたし、誰にも声をかけられないように手早く会社を出た。

 

会社を定時に上がれば、スーパーに寄れる。
ワインを買って、チーズを買って、サラダを買った。

 

ワンルームマンションに帰ると、即座にテレビをつけた。

音が無い部屋は寂しい。

 

それから、ワイングラスを出して、サラダとチーズを並べて、セッティングを終えて

 

録画しておいた気になっていた映画をつけた。


オープニングがはじまると、ワインをグラスに注ぐ。

 

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彼からメッセージが来るのはいつだろう……

 

 

 

 

想う人がいる

 

初めて会った時から、興味を持った人だった。

 

急接近したのはほんの一時

相手にされないかもしれないともどこか思っていた自分が、近づけたことに心が踊った。

 

彼の事が知りたかった。

だから、メッセージをたくさん打った。

 

 

彼も楽しげに返してくれていた……はずだったのに

 

 

ちょっとした食い違い。

 

彼からのメッセージの文体が大きく変化したのは、感じ取った。

 

 

こちらから追いかけるのは……

 

別に男は彼だけじゃあないんだし……

 

 

そう思っても、どこか彼の事が気にかかる

 

最後のメッセージやりとり画面を何度眺めたことだろう

 

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彼の本当のトコロが見えないの……





会社と家の行き帰り。

なかなか出会いなんて無いし……社交的な職場でもない。

なかなか異性とめぐり逢わない……


そんな無味無臭な生活を送っていた矢先、出会った人がいたのはいいんだけれど……


連絡先は交換した。

忙しい人だというのも、ある程度は知っている。


メッセージを打てば、忙しいなりに彼なりのタイミングで返してくれている気は、しなくもない。



けれど……




上っ面な返信が多い気がする




「僕? あ、営業なんだよね」


笑顔で答えられた、そんな言葉が頭をよぎる。




私のメッセージに返信をくれるのは


あなたの本心ですか?
それとも、あなたの職業病的なソレですか?

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