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誰か居てくれたらいいのに……と思う反面で、誰かが居てくれた時にはそんな都合よくは無かった


京都に一人旅に来た。


元カレと別れて傷心旅行を一人でしたのがきっかけで


一人旅って案外と楽しい


と、それから時々一人で旅行をするようになった。


旅行の行先はいつも彼氏に結果併せることになっていたし

彼とどこかに出かけるたびに
また、別の人と来られる機会があったら来たいな。もっと堪能したかったのにな」とどこか心残りを作っていたから


思う存分自分のペースで楽しめる一人旅行は


本当に楽しかった。


京都、嵐山散策。



気になったおかき屋さんがおいしそうだったから「買おう」と決めた。


電車旅は荷物が多いのが難点

ようやく財布を取り出して、おかきを一つ買った。

とはいえ、おかきを持って片手で財布を大きなカバンに上手くしまえなくて

背後に並んでいたカップルに即座に窓口を譲ろうと両手がふさがったまま場所をずれた。


お尻のポケットに入れた財布を彼氏さんの方が取り出す。
「おかき二つください」

私ほどではないにしても、大きなカバンを肩にかけた彼女さんに、彼氏さんはハイとおかきを彼女に渡す

座れるところ、探す?
歩きながら食べてもいいよ
そうだね

そんなやりとりを見ながら、
私は財布をカバンにしまいたくて、とりあえず座れるところを探そうと歩き始めた

散策をしたいけれど、まずは財布をしまいたい。


空いている「座れるところ」を新たに探すのに、15分ほどの時間をかけてしまった。


ようやく椅子に座って、おかきを置いて
カバンを下して財布をしまって。

 

(撮影:比良井しほり 撮影機材:NikonD3300)

 


ようやくおかきに口をつける。

パリパリと香ばしい。


買って良かった。


けれど、あの店から歩いてくる間に気になるお店が2、3あったんだけど、おかきと財布を手に持ったままじゃあ入れなかったし……


戻るか。


こんな時、一人は不便だなんて思う反面で



私は彼氏が居た時はベンチを探す時間も与えられず、彼氏がさくさくと歩いて行ってしまう中で、
慌てて道中でしゃがみこんでカバンを地面に置いて財布をしまったり


元カレと一緒に旅行をするくらいなら
一人旅の方が満喫が出来た




パリパリと香ばしいおかきを食べるうちに


先ほどのカップルのやりとりをなんとなく思い出していた。




なんで私ってこうなんだろう?




私、どうしたらいいの!?




なんだかモヤモヤしてきたら



会いに来てください。

一緒に考えていきましょう!